みなさん、こんにちは!ダンサー、振付師、ダンス講師として関西で活動する、白井 真優です。
私は、大学を卒業後、NYへ留学し、去年日本に帰国して、早一年が経ちました、、
なくなる仕事もありつつ、増える仕事もでてきたり、日本という逆風が多き国だからこそ、自分のコアが見えてきます。
この一年はバランスというものを考えさせられる一年でした。
NY時代はなるべく、自分だけの風に身を任せてました、学生という身分で、学校では一応生徒だったので、前日のクラスがハードだったり、プライベートのダンスのプロジェクトが忙しかったら、クラスさぼったり、そういう日はクラスの端っこで、眠い目をこすりながら、クラスになんとか存在させていました。それを目的にしていたから、それはよかったのです、なるべく野放しにして自分の感性を磨きぬこうと考えてました。そういう街なんだとも思います。フォーカスはモダンダンスの学校にあてましたが、NYなので、「面白い!いまがチャンス!」というものには、できるだけ参加してました。
日本に帰国し、教えだしたり、働きだしたり、作品を作る側にまわると、どうしても自由気ままに!というわけにはいきません。
特に、教えを初め、
レギュラーで教えだしたのは日本帰国してからが、初めて、、、。
なんせ、一人の師匠をおいかけたりしてきたわけではないので、本当に試行錯誤、トライ&エラー、トライ&エラー、エラー&エラーの日々でした。スタジオのオーナーさんにもこういう風にしてみたら?とか、いつも感覚がずれている私が、気づかない部分をたくさん教えていただきました。
初めは、みんなに伝わるよう!とビヨンセや、Lady Gagaなどみんなが知ってるものをクラスでかけつつ、NYで学んだ!!というのをプロモーションで押しつつ、、
あれー自分こういうのんじゃないんだけどなーとか思いつついろいろやっているうちに、
生徒さんたちが、私自身の魅力に気づいていただき、今では本当に好きなことだけクラスでできるようになってきました。
結局みなさん、私自身を選んできているな、と実感する瞬間があり、
初めの私を知るきっかけはNYで学んだダンサーとか、そういうファンシーなブランドを使ったとしても、ドアの中身は私でしかなく、どれだけ着飾っても、中身をみて選ばれるか選ばれないかは、私も本人にかかっているのだときづきました。
その中でも、合う、合わないがあり、考えが合うとかどうのこうのよりも、
私のことを一緒に働く、一員として愛しているか、いないか?社長のお考えなどを見て、いつも働くかどうかは決めていました。
首になるところも少々。。。(笑)
それもそんなもんや!と思っています。
しかし、教えるということに対して、楽しくて仕方ありませんでした。「どうしたら、これが伝わるかな?」なんてことを四六時中考えて、たまに準備しまくって全然伝わらず、準備せずに、生徒さんとその場で向き合ったほうがうまくいったり、準備した日のほうがうまくいったり、、ほんとうにパンドラの箱状態です。
日々の生徒さんの変化や、生徒さん自身のイキイキとした表情を見るだけで、自分もすごくうれしくなりました。
しかし、
教えるということのエネルギーの消費量も考えないといけません。
教えるということが楽しく、ついつい100%エネルギーで立ち向かう中で、何ども体調を壊したり、足を痛めたり、してしまいました。
「なんでNYのときより踊ってへんのに、なんでこんなに疲れてしまうんやろう?」と何度も疑問に感じられ、自分ってこんなにか弱かったっけ?とかもすごく考えさせられました。
先月になってやっと、友達に言われて気づいたのが、恐らく全部自分でマネージメントするって相当疲れちゃうし、一人でずっとCREATEしながら生きる人生ってやはり、よっぽど孤独なものでもあり、精神的にも参ってしまっていたのだと気づきました。
今月は何円稼げる?生活費は?スタジオ代は?生徒さんはちゃんと来た?クラスのプロモーションしなきゃ、なんてことを常に、自分で考えて、まとめなければならず、時間の融通は聞くものの、本当に自分の身は自分で守らなければならないのだということを実感しました。
昔、NYの私の先生が
「You must produce yourself」(ARTISTは自分でプロデュースしなさい!)っていってたけど、本当にその当りでだと実感しました。
寂しさに負けて、いろんなコミュニティに頭を突っ込んで、痛い目にあったりもしました、、
結局、もともとシェアするため、自分をまとめるために帰国したのだから、あてはまるコミュニティはなく、
結局、自分の今の状態を認めて、一人でもやるべきことをマイペースにやるしかないんだなーと実感しました。
ぶれずに、やるしかない!
そして、今まで、病気したり、身体を痛めたり、人とのコンフリクトや、フラフラ回り道したことすらもプロセスの一部なのだと実感しました。
少しづつ、少しづつですが、私らしく成長しているのだと思います。
やっと、自分の存在が見えた今、作品を作り!教え、共有し、自分のダンスを芯の芯から見つめなおすことが私のすべきことなのだと思います。
なるべく、STAY FOCUS!で弱っても、それもプロセスなのだと思い、乗り越えていこうと思います。
昔、「ダンスで社会にどう貢献できるか模索したい!」という自分の留学資金をクラウドファンドするという挑戦をしました。
https://readyfor.jp/projects/peace_danceNYC/announcements/13492
その時の挑戦はまだまだ続きます、教える、伝えるという場面になっても常に学び、試行錯誤しながら、自分のバランスを取りながら、動いていかないといけません。
11月には京都で、新作品の発表、来年には自主公演が待っています。
まだまだ、社会に大きく貢献できてるとは思わないし、正直、最近社会という言葉を意識せず、自分にしか集中しようとしか思ってないのですが、まだまだ、目の前の生徒さんや、一緒に共演してくれる人、支えてくれる人、ダンスを見てくれる人、まずはそんな目の前の人だけでも影響をもたらせるように、精進したいなと思っています。
いつも、一年で交代する自作のスケジュール帳、、一年早かったなー。。今年もがんばりまーす!
よろしくお願いいたします。