最近、人間の色気にについて考えることがある、私にとって露出することは色気ではなく、体の部位で色気を表現するものに対して何も感じるものがない。そして、若ければ若いほど美しいという概念はない、若ければ若いほど、ピュアでフレッシュな美しさはあるが、年齢を重ねるごとに増していく、人間の深い美しさがある。私はそれを最近タンゴを通じて感じた。
私のような20代の若者が堂々と書くトピックではないが、素直に感じたことをここに書きたいと思う
私はとあるタンゴのPartyに顔を出した、練習会と聞いていたのだがいったらその日は特別大きなPartyで25$のチャージを要求された、練習だと思っていた私は、20$しか持っておらず、今日は、外から観察して帰るか、、、と思っていた。外で突っ立っていると、Organizerのおじさんが出てきて、事情を話すと、中に入れて空いている席に案内してくれた。
みんなきらびやかなドレスに女性はきれいなヒールをはいて、みんなキラキラしていた。
しまった、、場所の雰囲気に合わない、自分を少し恥ずかしく思った(その日はスニーカーにカジュアルなワンピースで行ってしまったのだ、、)
しかし、少しでも空間を味合わせてもらおうと、端っこのほうで席に座り、ただフロアで舞うカップルを見つめた。
優雅に美しく、情熱的であった。ダンスフロアの周りには、テーブルとイスがあり、人々は踊ったり、席に座って、ワインを飲んだり、食事をしたり、会話したりと、そこはまさに、人の集まる楽しい場であった。クラブのPartyには入り浸ったことがある私であるが、そこの場所との違いは、
その場がなんとも重みのある、言葉にはできない、大人の雰囲気に包まれていた。話し方、グラスの持ち方や、食べ方、踊り方、そして容姿、すべてが自分では感じたことのない雰囲気であった。
若い人はあまりおらず、特に童顔の私は場にいると目立つ、何人かの年配の男の人が私のところへ踊りを誘いに来たが、私がスニーカーであること、そしてあまり経験のないことをいって避けた。
座って観察して、一時間ほど経ったときであろうか、一人のアジアの青年が声をかけてきた、シンプルな服装に、彼はワインや食事はとっておらず、水とチョコレートだけを持ち、まさにタンゴダンスに楽しみをもっているという感じが伝わってきた。私は、ダンスはしているが、タンゴはしたことがない、、というと「教えてあげるよ」と言って、フロアに誘ってくれた。さすがにスニーカーではだめらしく、私たちは、会場2階にある演奏者などが少し休むスペースで練習することになった。
彼はすごく教えるのが上手で、いろいろと教えてくれた、やっているうちに彼の呼吸もつかめてきて、楽しくなり、二階の物置のようなスペースではあったが、すごく素敵な場所に思えた。
踊りは長らくやっているし、いろんな踊りをしてきたが、その雰囲気は味わったことがなく、自分が人間としてまだまだ若いものであることを感じたし、これから歳をとっていくうえで、わかってくるのであろう不思議な熟されていく感覚を味わった。
これが、私のタンゴ出会いである。
その最初のPartyで今まで味わったことない、なんともいえない感情や雰囲気、エネルギーを味わった私は、もっと見たくなり、
ほかのTangoDance Partyにも参加してみた。
あまり、若い人はおらず、何人かの年配の男性が私を誘ってくれ、初心者ながらにやさしく踊ってくれた。
ある人は、タンゴはともに歩くことだといった。タッチしなくても、相手を感じれる。一緒に歩いているだけなんだといった。
また、ある人は私に胸と胸、そして頬と頬をくっつけることを要求してきた。
あまりに近すぎるので、戸惑った、少し恥じらいを感じた、
するとそのパートナーの男性に、君はなにか悪い性のことをイメージしていると注意された、彼は、タンゴはセックスではなくSensual(官能的、色気)的なものであるといった。
SexualityとSensualは違うものであるといった、、、
その時よくわからなかった、、ただ、その近距離で踊ることに慣れていない私を無理やり引き
寄せ踊った、そのパートナーに後からすごく苛立ちを感じ、すごく疲れた。この世界は、すごく深い、難しい、でもあの不思議なエネルギーを持った世界をもう少し感じてみたいと思う。
女性らしさとは何なのかをすごく考える、SEXYな踊りが全世界ではやっている、でもそれはSensual(色気)ではない、ただ、露出し、女性特有の部分をさらけ出すのは色気ではない、それはSEXYであっても、Sensualではないのだ。
私は、第一回目のタンゴPartyで年配のカップル、女性は真っ赤なリップにきれいな黒のドレス、網タイツをはいて、思いっきりおめかしをし、男性も身だしなみを整えていた、彼らがパートナーをどう見て、どう音楽をともに感じ、女性男性ではあるが、どうお互いの魅力を出し合っているのかを見た。ある人は目をつぶり、ある人はゆーっくりと音楽をとり、スーッとヒールを床にスライドさせる、情熱的に足を掛け合う人もいる、そこにSEXYという言葉よりも、Sensualという言葉のほうがあう、そしてそこに何も汚いものなどなく、ただただ美しいと感じた。歳をとるにつれて、色気がなくなっていくというのは、間違いである。歳をとるにつれて、熟していってもっともっと深くなっていくのだ、20代の私にはまだまだ表現できない、感情がある、そして年齢を重ねる楽しみがある、私も彼女たちのようなどっしりと魅力的な女性になりたい、いくつになっても年齢とともに自分の変化を楽しみ、輝いて踊っていたいと思うのである。
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